院長挨拶

患者さんひとり一人にじっくりと寄り添い、
日々の生活を支える医療を提供します


院長 德永 修
院長 德永 修

令和7年4月1日より先代院長佐藤敦夫の後任として院長に就任致しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

南京都病院の歴史は古く、昭和14年に戦争で傷ついた軍人の療養施設として設けられ、戦後には当時、「国民病」とされ、たくさんの患者さんがおられた結核の療養所としての使命を果たしてきました。昭和40年代半ばからは重症心身障がい児(者)、さらに、神経難病の患者さんを対象とした専門的な診療を提供する役割も担うようになりました。

現在は、呼吸器センター(呼吸器内科、呼吸器外科)、脳神経内科、小児科が主な診療科となって、特にほかの医療機関が担うことが困難な領域において、専門的な診療を提供しています。

すなわち、呼吸器センターでは市中肺炎、誤嚥性肺炎、気管支喘息、肺がんを含む、さまざまな呼吸器疾患に幅広く対応していますが、特にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺疾患、神経筋疾患などに伴う慢性呼吸不全、そして肺抗酸菌症(結核および肺MAC症などの非結核性抗酸菌症)に対する専門的な診療を提供しています。
また、脳神経内科においてもあらゆる脳神経筋疾患に対応していますが、特にALS(筋萎縮性側索硬化症)、多系統萎縮症、パーキンソン病などの神経難病に対する専門的な診療を行っています。
そして、小児科では子どもたちを悩ませるさまざまな疾患に対応していますが、特に重症心身障がい児(者)を含む医療的ケア児(者)を対象とした医療的管理、そして心理的要因や発達特性を背景に日々の学校・家庭生活において身体的な、あるいは心のつらさを感じている子どもたちを対象とした専門的な診療を提供しています。

各診療科が特に専門的に対応している疾患や障がいの中には根本的な治癒を目指すことが困難なものも含まれます。しかし、私たち病院スタッフは長期の経過をたどる疾患や障がいとともにある患者さんの生活を「支える医療」の意義や重要性も十分に理解しています。

「患者さんひとり一人の訴えにじっくりと耳を傾ける姿勢」、「専門的な知識をもとに正しい診断に導く姿勢」、「ひとり一人の患者さんの生活を見据える姿勢」、「患者さんに関わる多職種スタッフが強くつながり、効果的な介入を提供しようとする姿勢」、「患者さんに寄り添うことを続け、病期や病状に応じたベストな対応を提供しようとする姿勢」、「院内にとどまらず、患者さんの地域生活を支える諸機関と積極的に連携しようとする姿勢」、「日々の診療実践を積極的に情報発信し、診療レベルの向上を目指そうとする姿勢」・・・、そんな姿勢を持ちながら、病気や障がいとともに生きる患者さんを「支える」、質の高い医療の提供を目指してまいります。当院の診療機能をご理解いただき、「この疾患だったら、南京都病院に相談してみよう」と思いだしていただけると幸いです。

国立病院機構南京都病院 院長
德永 修

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