薬の知識このページを印刷する - 薬の知識

病院でもらわれているお薬は、あなたの現在の病気に対して医師が処方したものです。
処方されたお薬は、指示されたとおりに服用しないと、効果の期待ができないばかりか、逆に予期しない症状があらわれる場合があります。

  • 服用中に何かいつもと違うと感じる事がある時、他のお薬を併用するときは必ず主治医または薬剤師に相談しましょう。
  • 主治医の指示なしに、自分の判断で飲むのをやめたり、ふやしたり、他の人に与えたり、別の病気に用いないようにしましょう。
  • お薬の保管は、 湿気、高温、直射日光を避け、子供さんの手の届かないところに保管しましょう。
  • 古いお薬は服用せず、余ったお薬は薬局に戻すようにして下さい。

では、お薬の正しい使い方について考えてみましょう。 

一般に、食事の時間は、お薬を服用する場合の目安として用いられます。しかし、一部のお薬において、その働きと効果にとって、食事は重要な関係にある場合があります。医師が処方せんで示した時間を守ることが大切です。
              ○ :食事をする15~30分前
              ○食直前:食事をする直前
              ○食 :食事が終わって15~30分後
              ○食 :食事が終わって2時間程度経過したころ

お薬を服用するときの注意
○一般に、お薬を服用するときは、充分な量の水またはぬるま湯で服用してください。
 水なしで服用すると、お薬が溶けにくくなり効果が充分得られな
 いばかりか、胃や食道に悪い影響が出る場合があります。
○一般に、錠剤、カプセル剤は様々な設計が施されています。
 服用するときにむやみに噛み砕くことは、お薬のはたらきが強く
 なってしまうなど、危険性が高まることがあるのでやめましよう
みず薬は沈殿していることがあるので、服用前に容器をよく振っ
 てください。また、お薬が汚染されてしまうので、容器に直接
 口をつけて服用しないでください。
目薬は、直接目に触れないように点眼してください。

乳幼児の手の届くところにお薬を保管することは絶対にやめてください。
○お薬は、熱、光、湿気の影響を強く受けますので、このような場所で保管はしないで
 ください。
○お薬の袋やラベルに「冷所保管」と注意書きのあるものは、冷蔵庫の中で凍らない
 場所を 選んで保管してください。
のみ薬とぬり薬や目薬は間違わないよう区別して保管してください。また、お薬では
 ない 他のもの、例えば農薬や殺虫剤などとは一緒に保管してはなりません。
○お薬はほかの容器に移し替えてはいけません。1回に使用する量や使用回数が不明に
 なるばかりか、お薬の使用期限なども分からなくなってしまいます。

お薬の吸収
お薬は体の中でどう働くのでしょうか。お薬がその働きを発揮するためには、体内に吸収され効果を示すところへ届くことが必要です。あたりまえのように思いますが、これがなかなか難しい。お薬の開発で、とても苦労するところ・・・でもあります。
お薬の吸収は、投与経路(内服、外用、注射など)によって、またクスリの性質によってさまざまです。のみ薬の場合、大部分は小腸から吸収され、肝臓を通って(一部、分解されて)、血液等の流れに乗り全身に運ばれます。坐薬は直腸の粘膜から吸収され、肝臓を通らずに血中へ入ります。ですから、一般的に坐薬の方が早く効きます。注射薬は、直接、血液中にお薬を入れますから、さらに早い効果が得られます。

 

お薬の分解
お薬は体の中でどのように分解されるのでしょうか。お薬が吸収されて体の中に入り効果が出ると同時に、体はお薬を変化させて体の外に出そうとします。このような変化はお薬に限らず、食べ物なども含め、どのような物質にもあてはまります。
お薬の作用時間は、その吸収と分解・排せつのバランスから決まります。吸収を遅くさせるために、スポンジのようなものにお薬をしみこませ、徐々に溶け出すように作られたものや、お薬の構造に手を加えて、徐々に分解されるようにデザインされたものなど、1日1回だけ飲んで効くタイプのお薬は、いろいろな工夫をして、長い時間効くように設計されています。

 

目薬は1滴で充分でしょうか?
目薬は一滴で十分でしょうか。目薬は涙と混ざり合った後、主に角膜(かくまく)をとおって目の中にしみこんでいきます。1滴の目薬の量は約50μL(マイクロリットル:ミリリットルの1000分の1)です。結膜嚢(けつまくのう)にためておける水の量は30μLですが、結膜嚢には常時涙液が7~10μLありますから、目薬を使ったとき、ためておける目薬の量は20~23μLとなります。
つまり、目薬1滴の半分近くは結膜外にあふれるか、あるいは涙点からすい込まれて、涙小管→涙嚢→鼻涙管をとおって鼻から喉へ出てきます。また、目薬を何滴点眼しても、目薬の効果は変わりません。1回の目薬の量は1滴入れば十分で、目薬を1滴以上使うことは意味がないこととされています。
(画像:慶應義塾大学病院HPより引用)

 

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    医薬品医療機器総合機構 一般の皆さん向け医薬品情報ページ
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