呼吸リハビリテーション-2
【運動トレーニングの目的】
慢性呼吸器疾患には、呼吸困難感(息苦しさ)が伴うことがほとんどであり、日常生活で動くことがおっくうになってしまいます。それが身体機能の低下(手足の筋肉の衰え)を生み、さらなる呼吸困難感の増大を起こしてしまいます。(右図)
上記に対して、運動を通じて呼吸困難増大の悪循環を断ち切ることが運動トレーニングの目的です。
【運動トレーニングの効果】
- トレーニングで使われる筋肉が酸素を上手く利用できるようになる(酸素の増加)。
- 筋肉の周りの毛細血管が増えて、筋肉により多くの酸素を供給できるようになる。
- 心肺機能が上がる。
- 運動・動作がスムーズとなり動きに無駄がなくなる。
- 運動時の呼吸困難感(息苦しさ)に対する恐怖心が薄れる。
【運動トレーニングの注意点】
- 人それぞれ、トレーニングにおける運動の強さは違っている。
- 軽すぎる運動では効果がないが、強すぎて疲れ果てるのも逆効果である。
- 少しずつでも継続して行うことが大事。
- 運動前後、約10分間は、酸素をたくさん吸う。
運動方法や量は、病状や年齢、生活習慣などによって個人差があります。南京都病院呼吸器内科外来を受診していただき、相談してみてください。