新型コロナウイルス感染後遺症外来
新型コロナウイルス感染後遺症として、倦怠感、呼吸困難、咳嗽、味覚・嗅覚障害などが多く見られ、長期にわたり持続することが知られています。その原因として、過剰な免疫応答が持続していることなどが報告されていますが詳細はまだ解明されていません。多くの症状は自然軽快することも多いのですが、治療方法もまだ確立したものがないのが実情です。
そのため、新型コロナウイルス感染が治癒した後に、多彩な症状に悩まれながら後遺症だから仕方がないとあきらめている方も多数おられます。そのような方に対し、現状を伺い他の疾患を合併していないか、症状を和らげる方法（対症療法）がないかを、呼吸器内科的、脳神経内科的に探らせていただきます。
残念ながら、精神神経科的なアプローチを必要とする抑うつ、耳鼻科的なアプローチが必要な味覚障害、嗅覚障害、皮膚科的なアプローチが必要な脱毛に対しての対応はできませんのでご了承下さい。
呼吸器内科では、呼吸困難、咳嗽、倦怠感が持続されている患者さんに対し、胸部CT、呼吸機能検査、就眠時 SpO2 モニター、心エコーなどで客観的な評価を行い、必要に応じた対症療法や呼吸器リハビリテーションを行うとともに、後遺症の経過観察を行ってまいります。
脳神経内科では、頭痛、認知機能障害、四肢の筋力低下、しびれ感などの症状に対して、神経学的診察とともに頭部 MRI 検査、神経伝達検査、血液検査などの検査を行い、新型コロナウイルス感染症との関連が考えられる器質的異常と併存症の有無を評価し ます。可能であれば対症療法を試み、経過観察させて頂きます。
受診の際は、診療所や病院からの紹介状が必要です。患者さんご自身からのご予約は受け付けておりませんので、かかりつけ医にご相談ください。
〇かかりつけ医の方へ
- 対象患者：「16 歳以上」かつ「新型コロナウイルス感染症発症日から 4 週間以上経過」
- 毎週火曜日午後に実施します。
- 患者さんの症状により、呼吸器内科か脳神経内科を選択ください。
- 「コロナ後遺症外来予約申込書」および「診療情報提供書」を下記あてに FAX 下さい。
地域医療連携室 月～金 8：30～19：00
（FAX：0774-58-0270 直通電話：0774-52-0191）