放射線機器-RI検査
RI(Radio Isotope)
RI検査について
RI検査とは微量の放射線を出す物質:放射性同位元素(Radio
Isotope)で目印を付けた薬を使用して行う検査です。検査薬を注射し、その薬が体内で分布する様子を撮影し、病気の有無を調べます。
検査にかかる時間は、検査の種類によって大きく異なります。おおよそ1時間で終わる検査もあれば、4時間前後(途中3時間弱の自由時間があります)かかる検査もあります。
当院で行っている代表的な検査に次のものがあります。
撮影装置外観
骨シンチグラフィ
骨の代謝や反応が活発なところに集まるお薬を使用して行う検査です。 骨折や骨の炎症、腫瘍の転移など、骨の病気の有無が判ります。
お薬を注射し、骨にお薬が集まるまで待ってから撮影します。
検査にはおおむね4時間前後かかります
検査の流れ
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1.RI検査室でお薬を静脈に注射します(採血と同程度の痛みがあります)。
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2.お薬が骨に十分に集まるまで3~4時間待ちます。
(※注射の際に次の撮影時刻を説明します。撮影時刻までは自由時間です) -
3.きれいな写真を撮るために撮影時刻の直前に、排尿(おしっこを)すませてください。
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4.撮影のために、検査用のベッドに仰向けに寝ていただきます。
- 撮影はおおむね40分で終了します。
- 撮影中は動けません。
- 40分間程、じっとできない方は、事前に主治医にご相談ください。
脳血流シンチグラフィ
脳の血流を見る検査です。脳梗塞等の脳血管障害や痴呆等の診断に役立ちます。
検査にはおおむね1時間前後かかります
検査の流れ
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1.RI検査室でお薬を静脈に注射します(採血と同程度の痛みがあります)。
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2.お薬が骨に十分に集まるまで3~4時間待ちます。
(※注射の際に次の撮影時刻を説明します。撮影時刻までは自由時間です) -
3.きれいな写真を撮るために撮影時刻の直前に、排尿(おしっこを)すませてください。
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4.撮影のために、検査用のベッドに仰向けに寝ていただきます。
- 撮影時間は約40分です(検査全体では1時間前後かかります)。
- 撮影中は動けません。
- 40分間程、じっとできない方は、事前に主治医にご相談ください。
DatScan(ダットスキャン)シンチグラフィ
認知症等(パーキンソン症候群やレビー小体型認知症等々)の診断に用いられます。お薬を注射し、頭部にお薬が集まるまで3時間程待ってから撮影します。
検査全体でおおむね4時間前後かかります
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※お薬には、極微量のアルコールが含まれています。アルコールに極度に弱い方は、あらかじめ主治医にご相談ください。
検査の流れ
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1.RI検査室でお薬を静脈に注射します(採血と同程度の痛みがあります)。
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2.頭部にお薬が十分に集まるまで3時間程待ちます。
(※注射の際に次の撮影時刻を説明します。撮影時刻までは自由時間です) -
3.撮影のために、検査用のベッドに仰向けに寝ていただきます。
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4.目隠しをします(目から入る脳への信号をおさえるため)。
- 撮影時間は約30分です。
- 撮影中は動けません。
- 30分間程、じっとできない方は、事前に主治医にご相談ください。
心筋MIBGシンチグラフィ
心臓の交感神経の状態を見る検査です。自律神経障害等の病気の診断に役立ちます。
お薬を注射してから、15分後と3時間後にそれぞれ5分間の撮影をします 。1回目と2回目の撮影の間(おおよそ2時間半)は自由時間です。
検査全体でおおむね4時間前後かかります
検査の流れ
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1.RI検査室でお薬を注射します(採血と同程度の痛みがあります)。
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2.お薬が心臓に集まるまで15分間待ちます。
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3.検査用ベッドに仰向けに寝ていただきます(撮影1回目:約5分で終了します)。
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4.おおよそ2時間半待ちます(自由時間です)。
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5.再び、検査用ベッドに仰向けに寝ていただきます。(撮影2回目:約5分で終了します)