認定看護師・特定看護師
感染管理認定看護師 松本英司
感染管理認定看護師は、患者さんをはじめ面会者、医療スタッフなど、病院内にいるすべての人を感染から守るために活動しています。医師や薬剤師、臨床検査技師など多職種とチームを組み、教育活動やラウンドを行い、丁寧でわかりやすく実践可能な感染対策を目標に取り組んでいます。また近年、新興感染症が発生し世界中で猛威をふるい、医療環境だけでなく地域社会においても感染管理認定看護師の役割はより大きなものとなっています。感染管理認定看護師として、感染対策に対する相談対応や講演などを通じ、地域の感染対策に貢献できればと考えています。
感染管理認定看護師 山本左弥香
感染管理認定看護師とは、施設の中心となって様々な職種の方々と協働しながら医療関連感染の予防と管理を推進するために活動しています。感染は一人ひとりが適切な対策を実施できなければ拡大してしまいます。しかし、全員が毎回適切な対策を実施することで、感染拡大を防止したり終息させることも可能です。病院に関わる全ての人と協働することで患者さんやご家族、職員の方々を感染から守ることができます。そのため、医療関連感染サーベイラスを実施したり、施設の状況の評価と感染防止・管理システムの構築など行っています。私自身『実践できる感染防止対策』を大切にし、様々な人とコミュニケーションをとりながら感染防止対策を計画したり、各部署に訪問し感染対策の指導を行っています。
呼吸器疾患看護認定看護師 西田憲二
当院では、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎等の慢性呼吸不全患者さんが多く入院されています。慢性呼吸不全患者さんは疾患の慢性的な経過の中で、息切れをはじめとした症状を持ちながら療養生活を送られています。そういった患者さんを支えるために、医師や理学療法士、作業療法士、栄養士等のとコメディカルスタッフと連携し、入院中から退院後まで継続して支援を行っています。また、呼吸器疾患看護認定看護師として、南京都病院で働く看護師が慢性呼吸不全患者さんにより良い看護ができるよう、呼吸器看護に必要な知識や技術を学ぶことができる研修会を企画・実施しています。当院の呼吸器看護の質は高く、きめ細かな看護が行えていると自負しています。
認知症看護認定看護師 坂和真
認知症の方は、変化する環境に適応する為に時間を要します。入院するということは生活環境が大きく変化します。慣れない入院生活は認知症の方にとって大きな不安を抱えることになります。認知症の方が安心して入院生活を送り、退院まで穏やかに過ごせるような看護を提供できるように日々励んでいます。
当院に入院している認知症患者さんに対して、週に1回全ての病棟をラウンドし、訪問しています。また、訪問時にはスタッフとコミュニケーションをとりながら、どのようにすれば認知症患者さんが治療をスムーズに受けることができるか、認知機能を維持・向上するためにどのように関わればよいかを一緒に考えたり提案したりしています。
皮膚・排泄ケア認定看護師 片岡茜
当院に入院する患者さんは、拘縮や骨突出等により褥瘡を形成しやすい方が少なくありません。褥瘡形成の予防にはリスクを低減する必要もある為、医師・看護師・栄養士・理学療法士等と多職種が協力出来るようチーム医療を提供しています。又、難治性の褥瘡は創部の処置だけでなく、ケア方法も見直し早期治癒を目指しています。
ストーマ・気管切開瘻・胃瘻等を増設されている方や、おむつを使用している方の皮膚の管理については、その方の生活に合わせて物品の選択・日常生活のアドバイス等皮膚を健全に保つ為のスキンケアを行っています。
また、入院患者さんだけでなく外来患者さんも、褥瘡等の相談があればご自宅での過ごし方等の説明や必要なケアの調整を行っています。退院後でも訪問看護師に直接ケア方法を伝える等、途切れない看護を目指しています。
摂食・嚥下障害看護認定看護師(※取得予定) 上西弘泰
人にとって食べることは生きるために必要不可欠です。また、日々の生活においての喜び・楽しみといった生きる希望に繋がる行為でもあります。
当院には、身体に障害を持った患者さんや、誤嚥性肺炎・窒息の可能性のある患者さんが多く入院されています。食べることに問題を抱え、患者さんによっては口から食べることが困難になることもあります。そのため、どうしたら安全に口から食べていただけるのか、医師や理学療法士・言語聴覚士・薬剤師・栄養士など多職種と連携しながら、それぞれの患者さんに応じた摂食訓練やケアを行っています。たとえ一口であったとしても、患者さんの「食べる喜び」「生きる希望」を引き出せるような関わりを心掛けています。
今後は、地域で暮らす摂食嚥下障害に不安を抱える皆様の支援が行えるよう、外来や院外での活動を行って参りたいと考えております。
特定看護師 川原英次郎
特定行為研修修了後、令和3年より特定看護師として重症心身障害児(者)病棟を中心に活動を行っています。私は呼吸管理に関する3区分6行為の特定行為を修了し、主に気管カニューレの交換を行っています。特定行為とは手順書により実施する医療行為を言います。特定看護師が気管カニューレ交換を実施することで、学校や療育など患者さんの生活に合わせたタイミングでケアを実施することができます。また、小児科医師や理学療法士、病棟看護師と連携をとりながら、患者さんが安楽に呼吸ができる体位の調整や人工呼吸器の管理も行っています。特定行為研修で学んだ知識を活かし、院内の新人教育や院外の医療的ケア研修で講師を担当しています。今後も小児科医師や多職種と連携をとりながら、患者さんが安楽に生活できるような支援を続けていきたいと考えています。
特定看護師 中村文香
2021年に呼吸分野の3区分6行為の特定行為研修を修了しました。
現在、勤務している重症心身障がい児(者)病棟には1歳から70歳代までの幅広い年齢の患者さんが入院しています。様々な医療ケアを必要としている患者さんも多く、特に呼吸管理は重要なケアとなっています。患者さんに出会う中で呼吸がいかに大切なものかということを感じ、安全で安楽に生活をして頂くために、より知識や実践的な技術を身につけたいと思い研修を受講しました。
現在、特定看護師は、医師の指示書を基に気管カニューレの交換を行っています。患者さんの生活に合わせたケアの提供を目指し、活動していきたいと思っています。